君となら、たとえ嘘の世界でも生きてやろうと思った。

 

 

Snow Manの岩本照さんが座長を務めた舞台『キャッチミーイフユーキャン』が千穐楽を迎え、鮮やかに幕を下ろしてから早くも半月が経とうとしています。

 

 

こちらは、キャッチミーにひと夏を捧げた1人の岩本照ファンが取り留めなく綴るブログです。 感情すらメチャクチャなのに文字に起こそうとしているのでとんでもなく支離滅裂ですがお時間ある方、ぜひともお付き合い下さいませ。

 

 

キャッチミーの幕が上がった初日から、こんなに楽しい夏、信じられない!とずっと夢心地で、浮き足立ってしまって仕方がなくて。でもこの夏をずっと忘れないでいられるように、いつまでも鮮明に覚えていられるように、無理やり地に足つけて、ボーっとする頭と体を叩き起して、全集中で記憶を刻み込む毎日を過ごしました。                                                                 しかしそんな努力も虚しく、終わってしまえば一瞬でどこか空っぽになってしまって、全て虚構だったんじゃないか、なんて、、、いや、正しくはキャッチミーがくれた希望だったり煌めきだったり確かなものはもちろん残るのですが、                                             うーん... 単純に大好きな照くんと過ごした毎日が突然終わってしまったことが受け入れらないだけなんだと思います。うん。虚無だ虚無。

てなわけで、このブログをかくことで複雑な気持ちを消化できたらいいな〜と思っております!

 

 

しかし、いやーなんか本当にしみじみ、照くんは0番が似合ってたね。Live In Living Color ラスサビで演者さんが真ん中にギュっと寄って踊る、その中心に照くんが居る光景は何度見ても心が震えた。やっぱり彼はスポットライトを浴びて歌い踊るべき人なんだと思った。後ろに豪華なキャストさんを背負って一歩前に出る重圧なんて私には見当もつかないけれど、それすらも楽しんでるように、自分らしいパフォーマンスを魅せられる頼もしさに無性に泣けた。

照くんが表舞台から退くのがまた怖くなった。

 

まぁこれは彼がアイドル活動と振り付け、、、なんて匂わせたのをずっと引きずっている証拠ですね (笑) それまで考えたこともなかったから本当に動揺したし、何度も反芻しては苦しくなる話題。逃げてないで向き合わないといけないな、と思いつつ腰が重いです。でも私が何か考えたところで所詮自分の気持ちの準備にしかならないのは明白な事実。

やべー、重くなってきちゃった。                             さ、答えは出ないし今はあまり考えたくないのでここはサラッといきましょう (笑)

 

 

話を変えますね。照くんの歌についてです。

幾度となく厳しいご意見は目にしたし、私自身、長年音楽をしていることもあって注目してしまうところではありました。結論から言うと、お世辞にも上手かったとは言えません。「キーを上げた」を言い訳にするには無理があるほど、音は外すわリズムは狂うわ不安定極まりなかったと思います。

ですが私は彼のファンだから、当然曲がった目で見ることはありませんよね。毎公演、いける?いけるか!?とハラハラしながら、うん!大丈夫!いけるね!と勝手に鼓舞していました。ただ、他キャストさんのファンやミュージカルのファンの方はどう感じるのかな、と。不安な気持ちもありました。焦燥感というか。歌だけで評価されてしまうのが怖かったんです。照くんは歌だけじゃない、もっともっと素敵なダンスやお芝居をすることをどうか分かってほしい、とか何とか。いま考えるとおこがましいにも程がありますがね。

そんな多少のモヤモヤも抱えつつ迎えた大千穐楽。Goodbye。最後のロングトーン。                           いや、、、まさに雷に撃たれたような気分でした。 稲妻が頭のてっぺんから足の指先まで猛スピードで走って、体がビリビリした感覚でした。照くん、オリックス劇場が揺れるくらい大きな声を振り絞って歌いきりましたね。顔をクシャクシャにして、高らかに掲げた拳をブルブル震わせながら。                               その瞬間、この姿を見て力不足だと言う人がいるだろうか、と思いました。それくらい、頼もしかった。 百戦錬磨の大先輩に囲まれて、世界中から愛される大作の主人公を演じるにしては、あまりにも立派だった。そりゃもちろん歌が上手いに超したことはないですが、コンディション的に無理がある高音ロングトーンに対して足を踏ん張って真っ向から挑む心意気に心の底から感動した。

観客から湧き出る拍手を一身に浴びる照くんが真ん中に見えるその景色に、こうやって大きくなっていくんだ。と、興奮の中どこか冷静にそう思ったのを覚えています。

 

さて、また話は変わりますが、キャッチミー、ほんとに良いカンパニーでしたね。いやーありがたい。初座長でこのカンパニーに恵まれたのはきっと彼の財産になると思う。作品もしかり。なにせ初ですから座長として至らないところは多々あっただろうに優しく見守り、立ててくださったカンパニーには頭が上がりません。キャストさんから慈愛のまなざしを向けられる照くんを見るたびに、踊り出してしまいそうなくらい嬉しくて幸せでした。

でも!そうさせたのはきっと!       きっと照くんの人柄ゆえだとも思っています。努力家で素直でチャーミングで男らしくて、大好きな人にそう伝えられる照くんだからどこにいても愛されるんじゃないかな。それに、だからこそ、私も周りの方々含めまるっと大好きになれるんだと思います。

それはそうと、照くんって好意が筒抜け気味と言うか、凄く分かりやすいですよね。メンバーやSASUKEのお兄ちゃんやケンティーやシゲや、色んな人と関わる姿を見ていつもそう感じます。これって本当にすごいこと。隠すのはあまりにも簡単だし、好意をアピールするって照れくさいし、、、照くんからすると無意識なのかもしれないけど。

そして、彼のそんなところはキャッチミーでも存分に発揮されていましたね。いちばん分かりやすい所で言うと由依ちゃん演じるブレンダとの世界の七不思議。フランクの表情や仕草の全てからブレンダに対する好意が滲み出ていました。それはきっと、照くんが由依ちゃん自身のことが大好きだったから。いつもと少し違う角度から「愛おしい」を零す私の大好きな人は、どこまでも物腰柔らかく、何度見ても涙が出ました。

なにが言いたいのか分からなくなってきちゃった。

 

さぁ、ネタはまだまだ尽きないですがそろそろ終盤にいきたいところ。

私たちファンはモエカレから夏が始まりましたが、照くんにとっては季節の境目など分からないくらい多忙な数ヶ月だったと思います。体力的にも精神的にもクタクタ続きだったことでしょう。そんな彼のことを私が心配したところでどうにもならないのは分かりつつ、大好きな人相手だとどうしても心配で庇護欲がふつふつと、、、人間の性ってやつです。特にキャッチミー期間中は体調が気掛かりで仕方ありませんでしたが、照くんは疲れた素振りはおろか、そんな片鱗すら見せずに千穐楽まで走り切ってみせましたね。       いやー、流石だなー。強すぎるし、人間が出来すぎてる。個人的に、根っからのタフではないと思っているので尚更。忙しくてもご機嫌さんで楽しそうにできる人って安心して応援できます。私は彼のそんなところが本当に大好き。 いや、まぁあんまり気分乗ってなさそうな時もあるし(オイ)それもそれで大好きなんですが、外部で、ってことね。

でも、うーん、なんというか、楽しいだけじゃない、意地や矜恃が見え隠れするのもまた彼の魅力ですよね。舞台に立ってお芝居をする照くんには、この世の何をもってしても抗えない英気がある、と思っていて。もしかしたら舞台じゃなくてもあるのかもしれないけど、生の現場だからこそ気概だったりを肌で直接感じられる。娯楽を消費する身ながら、命を懸けてエンターテインメントを届けてくれているのを強く実感できる。本当にありがたいですね。

 

本格的なまとめに入る前に、少しだけ私的お気に入りポイント紹介してもいいですか?                                    自分の気持ちを整理しながら書いてたらなんか考え込んじゃって頭がカチコチなので息抜きです。

 

🎶Live In Living Color

パパと息を合わせて言う、『あの女と一緒じゃないならフランスを出ない』

きっと皆さん脳内で2人の声が再生されたと思いますが、ここ、調和が取れていてすごく良いですよね!   出ない、の 「で」 の音が極端に高いフランク。そこから、このセリフがパパによって何度も披露されたことが感じ取れます。フランクがパパに抱く気持ちは、憧れと呆れの間、といったところでしょうか (笑)  ただこのセリフ、音の動きがかなり大袈裟なのでフランク1人だと間抜けに聞こえると思うんですね。でもパパの低音があることによって綺麗にハモって歌のように聞こえる。素敵です。好きポイントでした。

 

🎶誰かの顔して

『10時15分、2番線発、ニューヨーク行きを!』    ここのフランク、本当に良い表情してます!誰かの顔をして生きる決心をした直後だから、それはもう自信に満ちていて。眩しいくらい素敵な顔をするフランクに何度でもワクワクしました。じっとなんてしてられない!とでも言うように後ずさりしながらのセリフです。そして言い終えた後はすぐに身を翻して階段を駆け登る。そこでの『過去を脱ぎ捨て 抜け出せ 嘘に塗れたあの見せかけの家』も好きでした。不安な気持ちもある中これからに胸を踊らせるフランクに、私も心が踊りました。見せかけの家、でお家の外形を指で縁取るのは、まさに照くんのパフォーマンス!でしたね。あぁ、楽しかったなぁ。

 

 

 

よし、そろそろまとめです。

このブログの題にした『君となら、たとえ嘘の世界でも生きてやろうと思った。』の話をします。とは言え特に深い意味はなく言葉通りではあります。ひとり孤独に震えながら嘘をつき続けるフランクを演じた照くんに、彼になら騙されたっていい、嘘まみれの世界でも飛び込んでやろうじゃないか、と思いました。ふだん堅実派の私からしたら突飛すぎるけど、大好きな照くんが居る世界で生きたい、と思いました。これは比喩ですがね。要するに、どんな照くんにでも着いていきたいと思ったわけです。そんな意味を込めて、この題を付けました。

『皆さまの人生が、嘘なく鮮やかに彩られますように』 

でも彼は嘘をつくような人じゃない。この先、照くんと 本当 の世界を生きられることが幸せでたまりません。

 

 

照くんへ

40フライト、お疲れさまでした。

丁寧に色鮮やかに、を合言葉に駆け抜けた日々は、きっと照くんにとってキラキラな宝物になりますね。はたまた、あなたの活躍は多くの人の生きる糧となり人生をも鮮やかに彩ります。フランクはきみにしか出来なかった。照くんだからこそ演じられた。全フライト満席、こんなご時世のなか欠航なし、座長を務め上げたこの経験をたっぷりな自信に変えてくれることを期待しています。楽しい夏の思い出をありがとう。

 

 

 

 

ここまで読んでくださった方、ありがとうございます。ずいぶん面白みのない文章になってしまいましたが、書いている時間は自分の気持ちとじっくり向き合えて有意義なものとなりました。まだきっと大勢いるであろうキャッチミーの亡霊。ぜひともあなたのお話もお聞きしたく思います (笑) どこかスッキリした気分になれますので、機会があればぜひ。

 

最後に、ご搭乗されました皆さま、本当にお疲れさまでした。

皆さまの人生がより鮮やかなものとなりますよう、私からお祈り申し上げます

では、またいつか。